疲れ眼、それはドライアイかもしれません。
目が疲れやすい、あるいはなんとなく「眼に不快感を感じる」という人が増えています。
テレビやパソコンなどに囲まれて眼が酷使される現代では、疲れ眼や不快感があると仕事のみならず、日常生活にも支障をきたします。
この様に疲れ眼の原因で、最近注目されてきたのが眼の乾き『ドライアイ』です。
眼が疲れやすいのは、眼を使い過ぎたためばかりでなく、もしかしたらドライアイかもしれません。
ドライアイを自己診断してみましょう | |
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物がかすんで見える | 目が重たい感じがする |
目が疲れる | 目が乾く |
目がごろごろする | 光を見るとまぶしい |
目が赤い | 涙がよく出る |
目がかゆい | めやにが出る |
5つ以上ならドライアイの可能性があります。
さらに10秒以上目を開けていられない、まばたきの回数が多い(40回/分以上)なら、その可能性がさらに高いと言えます。
■ 正常な目は、どうなっているの?
私たちの目は、涙と粘膜で守られています。目の表面が涙でなめらかに覆われていることで、光が正しく入り、くっきりとモノが見えます。
■ 正常な目が、デコボコアイになると・・・。
デコボコアイ。それは「涙」と「粘膜」に異常が起きることで、目の表面が凸凹(デコボコ)になることです。
■ デコボコアイになると、様々な症状があらわれます。
ドライアイは病名を直訳すると「乾いた目」になりますが、症状は様々です。またコンピュータを長時間利用しがちな「若者の病気」と誤解をされていますが、加齢による涙と粘膜の異常により、デコボコアイになることもあります。
■ デコボコアイになる要因は、他にも?
■ どんな人でも、デコボコアイになる可能性があります
- まばたきの回数が減る
(長時間の読書やパソコン作業時など) - 涙が蒸発しやすい環境
(エアコンの風が直接目にあたる環境。パソコンのモニターやテレビの位置が目の位置より上にあり、目を大きく開くことになる環境。) - コンタクトレンズの装着
- 病気や手術による自己免疫力の低下や、薬の服用
- ストレスの蓄積
- 深酒など生活習慣の悪化
- 女性ホルモンバランスの崩れ
■ シルマーテスト
ドライアイの診断は、はじめに涙がどのくらい不足しているかを調べるシルマーテストを行います。
下まぶたに、ろ紙を挟んで5分後に10ミリメートル以上濡れていれば正常、5ミリメートル以下だとドライアイと診断されます。涙腺の機能や涙の交換率を調べるため、方法を少し変えて検査することもあります。
■ フルオレセイン染色
角結膜が傷ついていないかを調べるための検査です。角結膜の擦りむけている部分が確認できます。
このほか、涙の膜の安定性を調べたり、マイボーム腺を調べる検査なども行われます。
涙は眼の上部にある涙腺で作られ、眼の表面を流れて、ある程度は蒸発しながら涙点から鼻へ流れていきます。
この一連の流れの中で何か異常が起きた場合がドライアイと呼ばれています。
ドライアイの中には単に不快感を感じるだけの物から、失明に至る物までさまざまな状態があり、その治療方法についても個々の患者様によって異なる場合があります。
■ 人工涙液の点眼
涙のほとんどは水分で、それが少ないかどうかはシルマーテストという方法で判断します。
少ないと判断された場合、一般的には目薬などの人工涙液で水分を補う必要があります。
■ ヒアルロン酸点眼
人工涙液の眼の表面への広がりをよくさせるために、ヒアルロン酸点眼を行います。
ヒアルロン酸には水分を保つ作用と角膜上皮修復作用があります。
通常は防腐剤添加の物を使用しますが、防腐剤にて障害を生じやすい方には防腐剤の種類の変更や、防腐剤無添加のヒアルロン酸点眼を使用します。
■ 涙液分泌促進薬の点眼
涙の成分である、ムチンや水分の分泌を促進し、質的及び量的に、改善する効果があります。
■ 涙点プラグ
当院では、副作用の少ない液体ゴラーゲンプラグの注入を行っております。
涙点から液体コラーゲンを注入して涙が鼻腔へ流れ出ないようにし、目の中にたまる涙の量を増やして目の潤いを取り戻す方法です。
点眼麻酔をして行いますので、痛みはほとんどありません。
■ マイボーム腺機能不全の治療
まぶたには脂の分泌腺があり、その脂は目の表面を覆い、水分の蒸発を抑える性質があります。
まつげの根本から脂は分泌されていますが、その分泌がうまくいかなかったり、分泌腺に炎症があるとドライアイの症状がでます。
治療法として目を温めることで脂の分泌を促進させたり、炎症がある場合には軟膏を使用します。重度の場合には内服薬を処方する場合もあります。
■ アレルギーの治療
花粉症のようにひどい痒みがなくても、アレルギー体質がある場合、眼の表面の水分が不安定になります。
シルマーテストで涙の量が正常でも、アレルギーがある場合ドライアイを発症する場合があります。
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