目の痒み、充血、痛み、まぶたの腫れ、涙が止まらないなどの症状がありましたら、それは花粉症かもしれません。
当院では、花粉症の点眼薬、内服薬の処方をしております。
花粉症の原因となる植物は、約60種類あると言われています。
花粉は風に運ばれて飛散し、それぞれの土地によって、花粉症の原因(アレルゲン)は異なり、飛散時期も、同じ植物でも北と南の温度差で異なります。尚、現在の日本の人口の約20%は、杉がアレルゲンとなって花粉症が引き起こされ、その中で、目の症状は約95%に見られると言われています。
目の症状では、「目の痒み」「充血」「涙が出る」などがあり、鼻は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」があります。
■ 花粉症と風邪の違い
花粉症 | 風邪 | |
水っぽい | 鼻水 | 粘りがある |
あり | 目の痒み | なし |
あっても微熱 | 発熱 | 高熱になる場合も |
あり | 食欲 | なし |
晴天で悪化 | 天気と症状 | 無関係 |
数か月 | 症状の継続 | 1週間程度 |
花粉症が悪化してから治療を始めると、お薬が効きづらく、症状もなかなか改善しません。最近では、花粉が飛散する2週間くらい前から薬物療法を始める初期治療という方法が推奨されています。症状が現れる時期を遅らせる、症状を軽くする、症状がみられる期間を短くする、薬剤の使用を少なくできるなど、多くのメリットがありますので、お早目に「いなげ眼科」までご相談下さい。
花粉飛散の約2週間前から、抗アレルギー点眼薬を使用し始めることで、症状があらわれる時期を遅らせる、症状を軽くする、症状が出る期間を短くするなどの効果が期待できます。
また、実際に花粉シーズンがスタートしたら、目の表面になるべく花粉が触れないようにし、もし付着した場合は適切に洗い流してあげることが大切です。その際には、目を傷つけることのないよう、<防腐剤無添加>かつ<人工涙液>タイプの目薬を使用するようにしましょう。花粉対策用の抗ヒスタミン薬などについても、こうした目薬でまず花粉を洗い流した上で使用すると、より効果的と言えます。
<人工涙液>とは、自然の涙液に近い成分になるように作られた点眼薬のことです。花粉シーズンには、目のかゆみが気になって、つい1日に何度も目薬をさしてしまうという方が多いですが、点眼回数が多すぎると、目を守るために必要な涙の成分を洗い流してしまい、ドライアイの要因になる場合があります。パッケージ等に記載のある1日の点眼回数を守って使用することが大前提ですが、回数が多い方は特に、この<人工涙液>の目薬を選ぶことをおすすめします。また、一般的な目薬には防腐剤が入っており、さし過ぎると角膜を傷つけてしまう場合があるため、「防腐剤」の有無をチェックすることも重要です。
眼科医が教える、花粉対策の落とし穴
なお、目薬については使用期限にも注意が必要です。目薬には使用期限が書いてありますが、食品と同じで開封後は保存がきかなくなります。一度開封したらなるべく早く買い替えるようにしましょう。花粉の時期も、シーズンを通じて同じ目薬を使い続けるのではなく、意識的に交換することが重要です。
また、花粉を洗い流す上で、市販のカップ型洗眼剤は、眼科医としてはあまりおすすめできません。こうした洗眼剤は目を保護している成分を洗い流し、目が傷つきやすくなる原因になり得ます。また、まつ毛やまぶたに付着した細菌や花粉が液体を通じて目の表面に付着し、かえって逆効果になる場合もあり、注意が必要です。
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