以下は、代表的な眼科疾患の例となっています。
該当する症状がある場合は、当院での治療はもちろん、井上眼科病院や大学病院を初めとするご希望の高次医療機関へのご紹介も行っておりますので、まずはお気軽にご相談下さい。
* 結膜炎 | * 角膜の障害(角膜びらん、角膜炎、角膜潰瘍) | * 結膜下出血 |
* 眼瞼炎 | * 霰粒腫 | * ドライアイ |
* 白内障 | * 糖尿病網膜症 | * VDT症候群 |
* ぶどう膜炎 | * 麦粒腫(ものもらい) | * 網膜剥離 |
* 緑内障 | * 近視、遠視、乱視などの屈折異常 | * 老眼(老視) |
■ウイルス性結膜炎(はやり目)
ウイルスが原因です。激しい充血と目ヤニ、痛み、涙が特徴です。他人にうつさないように、手はきれいに洗う、目を触らない、タオルは家族と別にする、幼稚園・学校や仕事は休むなどの対策が必要です。
■細菌性結膜炎
ぶどう球菌などの細菌が原因です。
■アトピー性角結膜炎
アトピー性皮膚炎に合併して起こる慢性角結膜炎です。眼のかゆみ、充血、目ヤニといった症状はアレルギー性結膜炎と同様ですが、角膜にも炎症を起こしたり、白内障や緑内障、網膜剥離を合併することもあります。
■乾性角結膜炎
乾燥が原因でおこる結膜、角膜の障害です。
角膜(黒目の部分)の障害は、怪我などの外傷や、コンタクトレンズの不適切な使用、細菌やウイルスの感染、ドライアイによる乾燥、その他様々な原因で起こります。程度にもよりますが、眼の痛み、充血、目ヤニや涙、視力低下などを起こします。
突然目が真っ赤になりますが、痛みや違和感、目ヤニなどはあまりありません。
人に指摘されて気づくことも多くあります。
眼瞼炎は、瞼や眼の周りの皮膚が腫れて赤くなったり、ただれてかゆくなったり、かさぶたなどを生じたりします。
瞼にコロコロとしたしこりができます。これは、脂肪のようなものが炎症により腫瘤となってたまったものです。さらに細菌感染を伴う場合は、ものもらいと同じように、赤くなり、痛みが出ます。これを急性霰粒腫と呼んでいます。
涙の量が少ない、あるいは涙の油分が足りないなどで、目が乾く、ゴロゴロする、充血する、眼が疲れるといった症状が出てきます。これを乾性角結膜症と呼びます。
ピントを合わせるためのレンズの役割を持つ水晶体が濁り、視界がかすんだり、光のまぶしさが増すなどの症状が出る病気です。発症の原因としては加齢が最も多く、早い人では40歳位から発症することもあります。水晶体の濁りは少しずつゆっくり進んでいきますが、一度濁った水晶体は元通り透明にはなりません。
視界が霞んだり、光をいつも以上に眩しく感じたら受診の合図です。
糖尿病は、血液中の糖分(血糖)が多くなり、その結果、全身の血管や神経がしだいにおかされ、眼や腎臓をはじめ、全身のいたるところに障害が出る病気です。糖尿病が怖い病気といわれている理由は、様々な合併症にあります。そのなかでも、三大合併症として最も恐れられているのが、「腎症」「神経障害」、そして「網膜症」です。網膜症は、網膜に障害が起こり、場合によっては失明することもある病気です。
VDT症候群とは、パソコン、ワープロ、テレビゲームなどの端末であるVDT(Visual Display Terminal)を用いた長時間作業により、眼・体・心などに影響のでる病気です。画面を集中して見続けるため、まばたきの回数が約1/4に減り、目が乾燥し、目に負担がかかります。また、長時間同じ姿勢をとり続けるので、首、肩、腕などの痛みがでてきます。
眼球は、3層の膜でつくられていますが、真ん中の膜がふどうの色、形をしているためにぶどう膜と呼ばれています。ぶどう膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜と呼ばれる部分からできていますが、そこにおきる炎症がぶどう膜炎です。眼が赤い、痛い、まぶしい、涙が出る、見づらい、かすんで見えるといった症状が、ぶどう膜炎の自覚症状になります。
瞼の一部が赤く腫れ、痛みが出ます。はじめは赤みが目立たない場合もありますが、指で押さえると痛むところがあります。広がると瞼全体が腫れてきたり、目ヤニ、充血もでてきます。更に、瞼の皮膚側、あるいは内側にうみがたまり、破れてうみが出てくる場合もあります。
網膜剥離の多くは、網膜に穴が開いてしまい(網膜裂孔)、そこに硝子体の組織が入り込んで網膜が剥がれてしまうものです。網膜剥離の初期症状としてよくあるのが飛蚊症です。また、目を閉じると端のほうに光が走る光視症も網膜剥離の初期症状として現れることがあります。やがて剥離部位が網膜全体に広がると、視野の欠け、そして急激な視力低下、失明にいたることもあります。
視神経が障害される病気で、眼圧によって視神経がおかされ視野が欠けてしまう病気です。白内障と並んで中高年の代表的な眼の病気で、最近の大規模な調査では、中高年の20人に1人が何らかの緑内障をもっていることが予測されています。
近視は、屈折力が強過ぎて網膜の手前で焦点が合ってしまい、近くは見えますが遠くはぼやけてしまいます。遠視は、屈折力が弱過ぎて網膜の後ろで焦点が合ってしまい、近くも遠くもぼやけてしまいます。
乱視は、角膜の形状が楕円にひずんでいるため目の縦と横の屈折度が異なる結果、焦点がどこにも合わず、遠視以上に目が疲れやすいと言われています。
老眼(老視)とは、目の老化現象のことです。加齢に伴い、目の水晶体の弾力性が低下したり、水晶体を支える毛様体筋が衰え、その結果ピントを合わせる調節機能が低下し、近くにピントを合わせにくくなった(近くが見づらくなった)状態を言います。
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