ものもらいは、まぶたの脂肪を出す腺や汗腺に細菌が感染することによって発症します。
症状は主に、まつ毛の根元あたりのまぶたの一部が赤く腫れて、はじめはかゆみを感じます。そして次第に痛みを伴うようになってきます。
炎症が強くなってくると赤みや腫れ、痛みが強くなり、さらに症状が進むと腫れた部分が破れ、中の膿が出てきます。膿が出てしまえば、その後徐々に症状は回復に向かっていきます。麦粒腫は炎症が治まれば、数日で回復します。
■治療方法
麦粒腫の治療は、一般的に抗菌の点眼薬や軟膏を処方します。場合によっては抗菌物質の内服薬を併用します。
抗菌の点眼薬や軟膏を使うことで、これ以上の化膿を防止することができます。
まばたきすると痛むなどの、兆候が表れたら目の周りを清潔に保つような心がけが大切です。また、コンタクトレンズを使用している方は装用を控えて下さい。
まぶたに触るとコリコリとした小さなしこりがみられる場合は霰粒腫と診断されます。
ほとんどの場合、炎症を伴わない脂肪のふくらみのため痛みはありませんが、細菌に感染してしまうとまぶたが赤く腫れ、痛みを発する場合があります。
炎症を伴った場合は麦粒腫と似た症状となるので、区別がつきにくくなることもあります。
霰粒腫は、麦粒腫とは異なり、そのままの状態で放っておくと同じ状態のまま何ヶ月も続くこともあります。
また、霰粒腫とよく似たものでがんであること場合もあります。高齢の方でこのようなできものができた時は、お早目に当院または最寄りの眼科にご相談下さい。
■治療方法
霰粒腫は特に治療しなくても1ヶ月ほどで自然に回復することがあります。
但し、細菌に感染して炎症を起こした場合は麦粒腫同様、抗菌の点眼薬や軟膏が処方します。しこりが大きくなり、角膜を圧迫するような場合、手術での摘出も検討します。